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もしあなたの大切な友達がうつ状態になってしまったら...自分の悩みとは違うのでどのような助言をしたらよいのか、戸惑うことと思います。そんなときには、“自分にはわからない”と白旗を挙げてしまいなさいということです。友達に「苦しんでいるのはわかるけど、どのようにしてあげてよいのかわからない」と率直に告げることです。そして、友達もどのようにしてよいのかわからないはずですから、専門家への助言を求めるように薦めたらよいのです。わからないことはわからない、自分の出来ることもあまりない、でも君のことはとても心配しているという友人は得難いものだと私は考えています。

ここには多くの悩みが述べられています。症状の種類よりもその成り立ちが大切です。うつ状態で悩む方、過去にどうしてもこだわってしまう方、咽頭神経症(のどの詰まった感じで神経症の症状として比較的多いものです)で悩む方などなどです。今回はうつ病と森田療法について述べます。うつ状態あるいはうつ病に森田療法が効果があるのかどうか、よく聞かれます。うつ病には神経症性うつ病と内因性と呼ばれる体質的な要因が強いうつ病の2種類があります。神経症性うつ病には森田療法が効果があります。では内因性うつ病には森田療法は役に立たないでしょうか。内因性うつ病は、その時期によって、急性期、回復期、慢性期、中間期(うつ病がすっかりよくなった時期)に分けられます。回復期や慢性期あるいは自分のあり方を考え、再発を予防しなくてはならない中間期には森田療法的接近が意味を持ちます。神経症性であれ、内因性うつ病であれ薬物療法が必要な場合が多いですから、専門家と相談しながら治療を進めて行く必要があります。